【吉野の蛙飛び行事】

 金峯山寺の寺伝によると、白河帝の御代(11世紀)、蔵王権現や山伏の力を侮辱した男がおり、その男はある日大鷲にさらわれてしまった。男は断崖絶壁におろされ、途方にくれていたところに、修行中の山伏が通りかかった。男が山伏に助けを求めると、山伏は男を蛙の姿に変えて下界へおろしたが、今度は蛙から人間に戻れなくなってしまった。困った男は金峯山寺の高僧に助けを求め、高僧が男を蔵王権現の前へ座らせ、経文を唱えて人間の姿へ戻したという話をもとに、「蛙飛び行事」が行われている。
 

関連リンク

「クラス便り2006年5月号」

金峯山修験本宗 総本山金峯山寺

吉野町公式サイト

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 当校に古くから在籍しているkeroさんが、金峯山寺(奈良県吉野郡吉野町)の伝統行事「蛙飛び行事」を見に行かれたので、その時のレポートとお写真を戴きました。keroさんから許可がおりたので、みなさんにもご紹介します。

(以下、keroさんが情報投稿室に投稿されたレポートです)
「7月7日に、吉野の金峰山寺蔵王堂で開催された「蛙飛び祭り」に行ってきました。
 金峯山寺は修験道のお寺で、ある1人の男の人がその権現様を侮辱した罰として、蛙の姿に変えさせられ、その蔵王堂で懺悔することによってもとの姿に戻るという伝説から来たお祭りでした。午後1時から吉野の山奥の竹林院から蛙の着ぐるみを着た1人の男の人を乗せたおみこしが担ぎ出され、吉野山界隈を巡りました。最後の蔵王堂で、その男の人が何度も土下座をして着ぐるみを脱ぐというシーン(蓮華会)で終ります。その日は七夕だったので、蛙のかざりをあしらった七夕飾りが吉野山界隈にたくさん飾られていました」
 

画像はクリックすると、別ウインドウで大きいサイズのものが見られます。
いよいよ出発。
町を練り歩いて蔵王堂を目指します。 多くの山伏が見守る中、蔵王堂の前で飛び跳ねながら堂内へ入ります。
何度も土下座して、悔い改めたのち、高僧の力を借りて人間に戻ります。 七夕の日なので、町にはカエルモチーフの七夕飾りがたくさんありました。 軒先のカエルも、笹飾りを見つめています。
工夫を凝らした笹飾り。
Frog Styleもありました。
コンテストもあるそうです。これは今年の彦星賞。