世界のカエルから4 ♪ タイムトラベルはたのし メトロポリタン・ミュージアム(南米編) ♪
 先月からの続きです。メトロポリタンミュージアムは広い!そこからカエルを見つけ出すのは至難の業。とはいえそこは経験から、エジプトや南米の展示物あたりにいそうだと検討をつけ、しっかり見つけてまいりました。
 前回同様、フラッシュ禁止だったために画像が不鮮明な物が多くて、残念です。しかも実は途中でカメラのコンパクトフラッシュカードがダメになり(amazonで買った8GBのもの)、南米の展示からは携帯のカメラで撮りました(右画像のペルセウスも)。私のは海外では使えないタイプの携帯でしたが、持ち歩いていて良かったと心底思いました。

 余談ですが、その後ニューヨークのカメラ屋でCFカードを購入したら、2GBで187$!!「はぁ!?なに!?高すぎ!!」とは思ったものの、背に腹はかえられず、購入するハメになりました(ちなみに8GBのものは、amazonで2955円でした)。


関連リンク

メトロポリタンミュージアムwiki

The Metropolitan Museum of Art

ロストワックス鋳造法wiki


*画像をクリックすると、別ウインドウで大きな画像がご覧いただけます。
 カエルのペンダントは、中南米のほとんどのお墓から見つかっています。
 とくにパナマのアスエロ半島から出土したものは、しばしば金メッキでできた金線細工で、渦巻きやらせんで飾り立てられています。またいくつかは、貝や石で象嵌されています。このカエルの口まわりの渦巻きやらせんは、水のシンボルと考えられています。
 また多くのサイズとスタイルをもつ金のカエルペンダントは、コスタリカやパマナでよく見つかります。とりわけパナマ運河の太平洋の端、ベナードビーチで見つかったペンダントは特有であり、並はずれた技能が駆使されていました。それはロストワックス法による鋳造で、特徴的な渦巻きパターンは、透かし彫りのメッキの金線細工(本物の金は、はんだ付けされる)によって作られています。(以下の説明も含めて、メトロポリタンミュージアムの案内板より)

*これらのカエルたちは、上の地図で言うと左側の「Jan Mitchell Treasury」エリアで、見ることができます。

口の回りに、渦巻きが見えます。これが水の象徴と考えられています。 パナマのチリキ県から発見されたカエルは、足が平らで長方形になっています。これはおそらく日光をよりよく反映するために、平らにされたと考えられています。 またこの地方から発見されたカエルは、口から二重頭の蛇のような文様が出ているのが特徴です。 
ロストワックス法によって鋳造されたカエル。体の文様が複雑です。 南米はカエルの楽園で、色とりどりのカエル(たいてい毒をもっていますが)が暮らしていることから、このような金のカエルたたくさん作られたと考えられています。
ミュージアムショップでは、このカエルのブローチが購入出来ます。お土産にどうぞ(もちろん買いました)。
このカエルは背中に白い石が象嵌されています。また目がベルになっています。
カエルのモチーフは、単なる動物描写ではなく、呪術の対象でありました。多くは埋葬された故人の墓の上に置かれて、故人に問題が起きるのを防ぐ呪物として扱われていたようです。 金細工が多いなかで、翡翠のカエルもありました。ペンダントとして紹介されていました。