新種発見〜日本&ベトナム〜 |
●関連リンク
■サドガエルwiki
■サドガエル動画
■ヘレントビガエル |
(1)昨年12月、そして今年の1月と連続して、新種のカエルが発見されました。
昨年12月に発表されたのは、新潟県佐渡島に住む「サドガエル」。ツチガエルに似ているけれど、お腹の色や体全体にイボがなく滑らかであるほか、鳴き声が静かなことが特徴です。雄に鳴き声を大きくする袋がないので、学名もそれにちなんで「ススラ」(ラテン語でささやくを意味する)と名付けられました。
その気になる鳴き声は、「ギューンギューン」だそうです。
詳しい画像は、リンク参照してくださいませ。 |
ツチガエルはこんな奴
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(2)ベトナムで発見されたのは、体長が10センチもあるという「ヘレントビガエル」。ホーチミン市近郊の森で、発見されました。
トビガエルと名付けられたことからもわかるように、木から木へと水かきを広げて空中を滑空して、飛び移るといいます。なお「ヘレン」は、発見者のお母さんのお名前だそうです。 |
(3)この二種の発見には、ともに環境問題が付随していました。
サドガエルは、トキが好んで餌にしているほか(鳥は総じてカエルが好き。だって太っちょで、栄養満点なんですもの)、環境破壊で絶滅寸前にまで追い込まれていたのが、環境に配慮した農業の広がりで、個体数が回復してきたとみられています。
また近縁種と見られるツチガエルと共存している地域では、交雑がすすまないような仕組み(交雑しても、ほとんどが生殖能力の低い雄となる)があることがわかりました。
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(4)ヘレントビガエルは、大都市ホーチミン市の近郊に棲息しており、森林伐採などの影響が懸念されています。現在、ベトナムでも南部の2箇所でしか見つかっておらず、個体数の減少が危惧されています。
また大都会に近い場所に住んでいて、これまで発見されていなかったことも、驚かれています。
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