〜沙沙貴神社の「幸福の撫でカエル石」・滋賀県近江八幡市安土町〜 |
(1)近江八幡市安土町は、織田信長の居城である安土城があったことで知られた土地です。その安土町に由緒正しい神社があります。祀られているのは、少彦名命。そしてある一族の氏神でもあるのです。
その一族とは、婆娑羅大名の佐々木道誉、2014年の大河ドラマ主人公である黒田官兵衛、明治の軍人乃木希典や三越の創業者一族である三井家などなど。彼らは皆、佐々木源氏の末裔であり、その佐々木一族の発祥の地に、彼らの氏神として祀られているのが沙沙貴神社です。
佐々木源氏とは、宇多天皇の子孫である宇多源氏が近江国に土着し、その中で佐々木庄に住んだ一族が「佐々木」を名乗るようになったことから始まるとされています。 |
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(2)その沙沙貴神社の本殿に向かって左側、少彦名命を祀った社のすぐ前に、小さな石のカエルがいました。 |
(3)すぐ脇のプレートには「来者如歸」(くるものかえるがごとし)とありました。意味は「その場所や家に来た方が、自分の家に帰ってきたかのようにくつろぐ」ということです。なぜここにそのような意味で石蛙が置いてあるのかはわかりませんでした。佐々木氏の一族に向けたメッセージなのかもと考えています。 |
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(4)一般向けには、「幸福の撫でカエル石」として、このカエルさんを撫でて幸福を祈ることができるようになっています。体に金色の塗料の跡がみえるので、もしかすると元は金色で、皆さんに撫でられているうちに塗料が剥げてしまったのかもしれません。またこのカエルさんは、右前足はお腹に、左前足は頬に当てているというユーモラスな姿でした。
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(5)訪れたのは初秋で、木々が色づき始めた頃でしたが、春には白い「なんじゃもんじゃ」という名の花が咲き誇るとのこと。普段ひっそりとしたこの神社も、その頃にはとても賑わうそうです。 |
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