かえるの学校

貫前神社とカエル(2017年11月号)

 群馬県が誇る上毛カルタの中に「ゆかりは古し貫前(ぬきさき)神社」と詠んだ札があります。その札に書かれた通り、貫前神社の由緒は大変古く、西暦531年にはこの地にあったと伝わっています。そして上野一ノ宮として人々の尊崇をうけてきたこちらのお社は、蛙と縁が深いという情報を得て、さっそくこの夏に訪れました。

蛙の木

 貫前神社総門を外から入ると、階段を降りた先に本殿が見えます。その階段をおりずにすぐ右側にまわると、「蛙の木」と書かれた札があり、その後ろに控えているタブノキがそれとわかります。 画像は階段を降りたところから、総門を見上げているので、向かって左側(赤い矢印がある)になります。
 なぜこの木が「蛙の木」なのかというと、太平洋戦争末期の昭和18年、この木に蛙の形をしたサルノコシカケが生えたことから、参拝者がその蛙を「勝ち蛙」と呼び習わしたことが発端で、現在は「無事かえる」という意味にかわったそうです。
 私たちが訪れた時には、そんなタイミング良くサルノコシカケが生えているわけないよねと思っていたのに、ななななんと、生えていたではありませんか。こうしたキノコが生えるのは木にとってはあまりよろしくないようですが、何か深いご縁を感じました。画像で赤い○をつけた部分が、サルノコシカケです。
  

無事蛙のお守り

 貫前神社では蛙の木のほかにも、交通安全を祈願した「無事かえる」のお守りがあります。本殿前には祈願成就した方々から奉納された無事かえるが並んでいました。 お守りは社務所にて1500円で授与されます。
     


白銅月宮鑑

  さらにこちらのお社と蛙のご縁の深さを示すのが、国指定重要文化財「白銅月宮鑑」という鏡です。こちらの鏡には、月に住むという蛙が描かれているそうです。この鏡は神社の宝物館にて展示されているそうですが、残念ながら私たちが訪れた日は休館日でした。画像は貫前神社公式サイトの「境内」から閲覧することができます。
 
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