二見浦のカエル(2018年4月号)
■二見のシンボル
二見浦と言えばカエル。観光協会がかわいいマスコットキャラクターを作って売り出し中。男の子が「ブージィー」、女の子が「エルカ」。名前の由来は「無事帰る」からとのこと。このキャラクターは、ポスターや掲示板など、あちこちで見かけることができます。
ではなぜ二見浦でカエルなのかというと、クラス便り2002年11月号で紹介していますが、カエルは「二見興玉神社」の祭神である猿田彦神の使いと言われているからです。今回は、二見興玉神社以外で出会える二見のカエルをご紹介します。
■伊勢賓日館
賓日館(ひんじつかん」は明治期に創建された情緒漂う木造建築で、二見興玉神社参道の旅館群の一角にあります。明治20年に伊勢神宮に参拝する賓客の休憩・宿泊施設として建設されたもので、以来旅館業務を終了するまで皇族などの賓客が宿泊していました。
現在は県の有形文化財・国の重要文化財に指定され、資料館として内部が公開されているほか、大広間などをつかったイベントスペースとしての利用ができます。広大な庭園もあり、時期によってはお茶席がでることもあるようです。
玄関から入り受付で入館料を払ったあと、2階へあがる階段を探します。そこの親柱にカエルの彫刻があるのです。説明文をみると彫刻家の板倉白龍が、親柱と同じ楠から彫ったものだとわかります。柱にしがみつく子蛙も、後付けでは無いというのがすごいです。その子蛙のぷっくらとしたお腹がかわいらしいです。
■ひなのカエル
私たちが訪れたときはひな人形の展示があり、歴史ある古い物から二枚貝の手作りまで、さまざまなひな人形が展示されていました。その中にカエルひな人形もありましたので、ご紹介します。信楽焼のカエルの上に、仕丁らしき人形がが乗ったものは、薄暗い廊下に置いてあってちょっと不気味でした。