カエルな田んぼアート@京丹波町(2019年10月号)
■あっぱれたんぼ
京都府京丹後町にある京都府立丹波自然運動公園には、地元の農芸高等学校や農家の方々の協力で、毎年準備を重ねて秋にはアート作品が楽しめるあっぱれたんぼがあります。正確には公園内にあるのではなく、公園に隣接する田んぼですが、管理運営は公園が請け負っています。公園内には写真のような看板があちこちに出ていますが、入るゲートによってはどこを目指していいのかわからないかもしれません。わかりやすいのは、パターゴルフ場をめざすことです。公園管理棟の南側の道路を行くと、パターゴルフ場につきます(公園マップ)。
■今年のテーマ
今まで取材に行ってなかったのですけど、実はここのたんぼアート、毎年カエルが登場しているそうです。去年はカヌーに乗ったカエルで、今年はラグビーワールドカップにちなんだ、ラガーマンカエル! 令和の文字も見えています。
アートとして色分けするために使った稲は6種類。キヌヒカリ・白雲・黒丹陽・朱雀・黒大黒・白大黒で、中には食用に適さないものもあるそうです。取材した日は赤系の色を出す朱雀の穂付きがまだだったようで、ラグビーボールと口の中の一部が緑色でした。たんぼアートですから、平面から見たのではなんのことかわからないため、公園では毎年この時期になると、臨時展望台を設置しています。
■たんぼアートは測量から始まる
これだけ見事なたんぼアートは、測量するところから始まるそうです。地元の農芸高等学校の協力を得て、きっちりと区画を分けて下絵を作ってから、種類ごとに田植えをするのだそうです。毎年8月末くらいから見頃となり、9月末には稲刈りをしてしまいます。今年はすでに刈り取られてしまいました。