クラス便り2月号

今月は、「かえるの学校」サポーターの皆さまから寄せられた情報を元に構成しております。

 
ごとまつさん、って誰よ?
校長「今月は、大阪市在住のHN「コワイ仲間さん」からいただいた情報です。コワイ仲間さん、いつもありがとうー!」

教頭「コワイ仲間さんによると、1月23日付けの産経新聞にて次のような記事が載っていたそうです」

(*文章はコワイ仲間さんが要約)
産経新聞夕刊に「かっぱのげんさん交遊記」というコーナーがあって、「ほたる村まつり下」とありました。きっとその前の夕刊は「上」だったんでしょう。どうも二日間にわたってやるお祭らしく、カエルの大合唱で幕を閉じた、とありました。次の日が雨だったらしく、「一時間ほどかけてテントを設営。雨かっぱ姿の参加者と舞台上の出演者が溶け合い、感動的な祭になった」その時!「誰かが「ごとまつさんや!」と叫んだ」らしいです。「見ると大人の握りこぶしより大きなカエルのごとまつさん夫婦が、のそのそと池の側から出てきた。生まれて初めて金色のごとまつさんを見た参加者たちは、暫くの間、ごとまつさんを取り囲んで眺めていた。「あれが黄金のガマです」とげんさんは言った」と言うのが載ってました。
 

校長「ごとまつさん、ですか?ごとまつさん、ごとまつさん・・・あぁ(ポン)、後藤マツさん?」

教頭「それ誰やねん(ビシッ)。などとおバカなボケと突っ込みはおいといて、文章を読んだらちゃんと「ごとまつさん=黄金のガマ」って書いてあるでしょう」

校長「そうでした。それでこれはガマさんを指す方言のようですが?」

教頭「その通りです。この方言に関しても、コワイ仲間さんが調べて下さいました。阿波弁だそうです。阿波とは、四国にある徳島県のことですね」

教頭「方言分布調査によると、カエル、中でもヒキガエルの呼び方が県内でも地域によって色々あるそうです。
吉野川流域では一般に
「ゴート」・「オンビキ」

県西部山城郡で
「ヒノバン」・「おんびきさん」・「ヒノミゴート」

県南では
「ゴトマツ」・「ゴトマっさん」

勝浦郡や那賀郡の奥では
「サブロ」・「オサブロー」・「サブロゴト」

校長「なるほど、「オンビキ」はたぶん「御ヒキガエル」なのでしょう。しかし「ヒノミゴート」は外国語みたいなひびきですし、「ゴトマツ」も語源がわかりませんねぇ。「ヒノバン」は「火の番」ってことみたいですが」

教頭「もし、御存知の方がおられましたら、どうぞ「かえるの学校」までご連絡下さい」

校長「しかし調べてみると、カエルにはたくさんの方言がありますなぁ」

教頭「ええ、ネットで検索をかけてみるとみると

地域
一般名
方言
宮古島
ヌマカエル
フナタ・フンタ
千葉県
ヒキガエル
アンコウ・アンゴオ
宮崎県宮崎市
カエル
びっきょ・びきたろ
ヒキガエル
わくど
長崎県北松浦郡小値賀町
ヒキガエル
オンタロジョーコ
静岡県田方郡大仁町
ヒキガエル
ひさばんば
岡山県倉敷市児島下津井
ヒキガエル
どんぴき
長崎県大村市
ヒキガエル
しょうけどんく
静岡県伊豆天城地方
ヒキガエル
ひきばさん
静岡県東部(駿東)
ヒキガエル
ごろた
愛知県三河地方
ヒキガエル
ひきまろ
鹿児島県鹿児島市
ヒキガエル
どんこびっ
新潟県栃尾市
ヒキガエル
ふっけぇーる
これだけ調べることができました。調べる際、たくさんの方言サイトにお世話になりましたこと、ご報告いたします」
校長「カエルって身近な生き物でしたから(今はそうでもないですが)、多くの地方で方言が存在すると思われます。とくにヒキガエルさんは大きい割に大人しいので、人気があったのでしょう」

教頭「もし、みなさんの住んでいる地域でカエルに関する方言がありましたら、ぜひお知らせ下さい!」

ではまた来月!

■HOMEへもどる

■月別一覧ページにもどる

■授業へもどる