クラス便り11月号

高知県が取り組む環境保全型農業について
校長:「先日、讃岐うどんを食べに入ったお店で、土ショウガが一かけついてきたんだ」

教頭:「へぇ。それをお客さんが自分でおろして、好みに応じて使うというやり方のお店ですか?」

校長:「そうだ。生わさびを出す蕎麦屋もあると聞いているぞ」

教頭:「でも、それって余った物はどうするのでしょう?」

校長:「うん、たいてい小さなビニール袋をくれるので、欲しい人はそれに入れて持ち帰ることができるんだ。そう、もちかえる。もち・カエル」

教頭:「へ?」

校長:「実はショウガを入れて持って帰ってきた袋がね…これがとても面白かったんだ」

教頭:「と、いいますと?」

校長:「この袋を見てくれ給え。ほら、ここんとこ…」

教頭:「あ、これは…。なるほど、この袋に入れて「もち・カエル」ですか。ところでこれは何のマークなんですか?」

校長:「これは、高知県の『無農薬・減農薬栽培農産物認証』だよ」

教頭:「なんだか長い名前ですね」

校長:「これはね、高知県が推進している「環境保全型農業」のやり方にのっとり、化学合成農薬をまったく使わないか、50%(高知県での平均使用率を元にする)以上削減した農作物を対象に、県が認証をしたものだ。こうして、無農薬・減農薬の農作物の流通を促進するために、始まったそうだ」

教頭:「環境保全型農業…ってなんですか?」

校長:「うん。これは生ゴミやくず野菜から堆肥を作ったり、化学合成農薬・肥料の使用量を減らしたり、害虫駆除には天敵を用いるなど、土にもまわりの自然にも、そして人間にもできるかぎり優しい農業をしていこうというものだ」

教頭:「我々カエルは農業と密接に結びついた生き物ですから、こうした環境に優しい農業を推進しているとは、うれしいですね」

校長:「そうだな。高知県産の農作物で、基準を満たしたものには必ずこのカエルのマークがどこかにはいっているから、これから買い物に行ったときには、ぜひ探してみてほしい」

教頭:「ちなみにこのカエルさんは、何てお名前ですか?」

校長:「エコタン。『人と地球にやさしい農業をかんガエル』そうだよ」

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