カエル考現学(街角でみたカエルたち3)
 
 
 
 

事物その1 京都府久御山町のマンホールふた

 これまでにも、兵庫県西宮市(01年8月号)や先月紹介した東京都足立区(05年11月号)で、マンホールにカエルが描かれている報告がありました。これらのマンホールは汚水用のもので、おそらく「きれいな水にかえる」意味をこめて、カエルとなったのでしょう(足立区のは小林一茶にちなんで、なのでまた別の意味からですが…)。

今年最後のクラス便りは、これまでに撮りためた街角でみかけたカエルさん特集です。題して「カエル考現学」。街角にあるその事物がなぜカエルなのか、それを考えていきましょう。


事例その2 子どもたちが通う、小学校の校舎内にある鏡

 小学校の周囲はまだ自然がのこり、校内のビオトープにはヒキガエルが産卵に訪れるとか。だからここいらの子どもにとって、カエルはとても身近な存在です。それはさておき、この鏡はセーフティークラブから贈られたもののようで、「無事帰る」の意味をこめてのカエルなのでしょう。

事例その3 東京メトロ線駅に貼ってあったポスター

 東京へ行ったさい、メトロ線の駅構内でみかけたものです。これはポスターを見れば、なぜカエルなのかは一目瞭然。「国内航空券が買える」から。しかしなぜカエルがビジネスマンの格好なのかといえば、このサービス自体が忙しいビジネスマン向きのものということで、スーツ姿のカエルとなったのでしょう。
 

事例その4 自動販売機にカエルの絵

 ショッピングモール内に設置された自動販売機。子どもが集まるコーナーにおいてあるので、全体的に子どもが好むような動物柄となったようです。そのなかで、カエルが3匹も入っているのは注目。このデザインの中では、小鳥に次ぐ多さです。これは全体のモチーフが「楽隊」なので、歌を好む動物=カエルとして、描かれたのでしょう。

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