これらは、水中なら水中で、陸上なら陸上のみで産卵しますが、このたび米・ボストン大学の研究チームが、中南米でその両方で産卵するカエルを発見しました。脊椎動物で、水中と陸上の両方で産卵するものがみつかったのは、これが初めてだそうです。

 『米科学アカデミー紀要』電子版で報告のあったこのカエルは、ワキマクアマガエル。ある池では、水の上にでた葉の上で産卵したのに、別の池では76%のカエルが水中で産卵したそうです。その違いは、池の環境にありました。最初の池はでは、上が木の葉で覆われていて日光を遮っていました。二つ目の池では直接日光がふりそそぐため、卵の乾燥を防ぐために水中で産卵することを選んだようです。

 地上で産卵するカエルは、水中で産卵するカエルから進化したと考えられています。このワキマクアマガエルは、その進化の途上にあり、水中で産卵しても大丈夫な機能を保持していると考えられているそうです。
 



 


 
 

 

◆水中?それとも陸上?

 カエルの卵を、どこでみかけますか?水中、それとも地上?
 多くのカエルは水中で卵を産みます。アマガエル、トノサマガエル、アカガエル、ヒキガエルetc…。陸上の代表格は、モリアオガエルですね。
  
(水中のアカガエルの卵塊) (樹上のモリアオガエルの卵塊)

関連リンク

ワキマクアマガエル

世界のカエルの子育て事情(クラス便り2001年4月号)

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