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田村月樵(思文閣)

建仁寺
 

(1)京都の建仁寺は、建仁2年(1202年)鎌倉幕府の二代将軍源頼家が寺域を寄進し栄西禅師を開山として建立されました。日本で最古の禅寺です。公式サイトのタイトルにも、「The Oldest Zen Temple」と記されています。

 11月末、この建仁寺を訪れた際、思いがけずにカエルと出会いました。


「風神雷神図屏風」があるお寺として有名です
(2)方丈と呼ばれるメインの建物(先日盗まれて、無事戻ってきたという観音菩薩像も祀ってあります)から、サンダルを履いて茶室(清涼軒)へ向かう途中、この碑がありました。

 これは田村月樵という、江戸末から明治期に活躍した画家が、愛用した硯を碑にしたものです。
ぱっと見たときには、月とカエルかと思いましたが、この円は大海原を表すそうです。そしてその海原に臨むカエルというモチーフを、田村月樵自身が刻み込んだといいます。

 (3)解説には書いてませんが、私は「井の中の蛙大海を知らず」から、大海を知り、それでも恐れずに前進するカエルの姿に、西洋の美と日本の美を融合させた月樵の心意気があるんじゃないかなと、思っています。
このときの建仁寺は、紅葉が見事でした

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