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(1)「浅草寺にカエルあり」。携帯メールに送られてきた情報と画像を元に、探しに行ってきました。

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(2)浅草寺本堂を正面に見て、そこから左側(花やしき方面)に少し歩いた境内に、カエルの居る一角がありました。浅草寺オフィシャルサイトの諸堂案内では、「淡島堂」から南に下がったあたりで、「新奥山」と言われています。そこには、入り口に「半七」の文字が入った大きな石碑と、奥には戸田茂睡(江戸時代の歌人)の墓があります。
(3)その半七石碑の左側、「TOME OF TODA MOSUI」の英字案内の下にカエルの石像がありました。これは『半七捕物帖』などでお馴染みの、岡本綺堂の業績を記念して、昭和24年11月に「捕物作家クラブ」同人(野村胡堂、江戸川乱歩、横溝正史ほか)が建立したものです。
(4)この石像、画像でも確認できると思いますが、実は三本足のガマガエル。岡本綺堂がこの三本足のガマを好んだことから、石像もいっしょに祀られたそうです。
 三本足のガマは、岡本綺堂著の『青蛙堂(せいあどう)鬼談』に出てきます。これは怪談集で、三本足のガマの竹細工の置物を手に入れた主人が青蛙堂を名乗り、客人を招いて怪談の会を催すという話です。第一話は中国に詳しい男が語る青蛙(せいあ)の由来。その後は、第二第三と、次々と語り手を変えて語り継いでいく、百物語形式になっています。
追記:『怪奇探偵小説傑作選〈1〉岡本綺堂集―青蛙堂鬼談 』(ちくま文庫) は、すでに版元でも品切れのようです。amazon等で中古が入手できるほか、インターネット図書館「青空文庫」で一部を読むことができます。

 また綺堂の没後、元書生で養嗣子の岡本経一が綺堂作品の保存普及を目的として出版社「青蛙房」を創立しています。
 

 

←たまたま自宅に青蛙房の本がありました。検印にカエルが使われていましたので、ご紹介します。