信州蛙石巡り 其ノ一「光前寺の蛙石」
(1)今月と来月は、信州に点在している「蛙石」のレポートです。その第一弾が、駒ヶ根市にある天台宗の寺院「寶積山 光前寺」です。
美しい庭園とヒカリゴケで知られていて、観光バスがひっきりなしに立ち寄っていました。境内には、若い娘をさらっていた怪物を退治し絶命した、霊犬早太郎のお墓があります(詳しくは光前寺のサイトでごらんください)。

霊犬早太郎。この寺院で飼われていたそうです。
(2)今回ご紹介する蛙石は、この光前寺から少し離れた場所にあります。いわゆる巨石信仰にあたるもので、北斗七星の形に巨石が点在しています。これらの岩は、駒ヶ根高原スキー場の辺りが崩落したさいの物だと考えられています。

巨石の一つ、ミズチ石
(3)蛙石は北斗七星で言えばミザール(柄杓の柄で、尻尾から二番目の星)に当たる部分の石となります。
苔むした大きな岩で、全体的にしっかり蛙の形をしていて、割に誰が見ても「かえる」だと認識できると思います。岩を横に走る亀裂が蛙の口にそっくりだし、苔むした岩肌も、ガマガエルの皮膚を彷彿させました。

全体的に、しっかり蛙に見えます
(4)実はこの蛙石を探し当てるのに、ものすごーく苦労しました。というのも、事前に調べていたときに、駒ヶ根市のサイトで「境内に巨石が点在」と書いてあったので、境内を隈無く探し回ったのです。お寺の人に聞いても一様に「知らない」と言われるし、巨石ハンターの方がGPSで蛙石の位置を示しているサイトもありましたが、こちらも少し場所がずれておりました。
そこで、これから訪れようという方向けに、場所を示しておきます。右の写真と、下の地図を合わせてご覧ください。
光前寺の寺域からは少し外れていて、駒ヶ根高原美術館の脇を通る小道を進むと、墓地があります。その墓地の入口付近に小川が流れていて、お墓参りの方々は、その川で水を汲んだりしていました。蛙石はそのお墓入口付近の小川を、少し遡った所(右写真参照)にあります。Googleのストリートビューでも、チラッと確認出来ました。
リンク
光前寺公式サイト
こまがね探し隊