かえるの学校

カエルだらけの遊園地「のじりこぴあ(1)」 @宮崎県小林市(2020年11月号)

山中にあるカエルだらけの遊園地

9月の連休に2泊3日で「Go To」して訪れたカエル名所の第二弾。今月は宮崎県小林市の「のじりこぴあ」をご紹介します。

正直にいいます。「こんな山中の遊園地、しかもカエルだらけって、一般的な需要があるのか?」と思ってました。しかし、駐車場は車が一杯。次々に車がやってきます。そして園内も多くの家族連れで賑わっていました。入園無料、園内の遊具無料、低料金の乗り物(決してアトラクションではない)、地元の農産物や特産品・カエルグッズ・お弁当などの販売、プールやパターゴルフ、昆虫展などの季節イベントもあるのじりこぴあは、地元の方々に愛されていることを実感したのです。

カエルだらけの意味

のじりこぴあの入り口付近に、「ケロケロ共和国」という一画があります。陶器製のカエルだらけの、迫力あるこのコーナー、それぞれ共和国らしく会議中だったり、仲良く話し合っているような姿が目立ちました。これも目にした最初は「ワーッ! カエルだらけ」とテンションがあがって、写真を撮りまくっていたものの、ケロケロ共和国の由来を見たとたん、そこに隠された願いに地方自治体の実態を見たように思いました。町民の定住促進、町外在住者のUターン、町の活性化……その願いを込めたマスコットキャラクターが「Uターン・カエル」なのです。
調べてみたら2010年の平成の大合併で、野尻町は小林市に編入されていました。野尻町だったときには「フロンティア精神高揚実践の町」として知られ、もしかするとこののじりこぴあも、その一環だったのかもしれません。
 




     

メロンドーム周辺のカエルたち

園内は遊園地エリアのほかに、特産のメロンの形をしたメロンドームの物産エリアがあります。今月は、この物産エリアでみつけたカエルを紹介します。
どれも手作り感満載、昭和ノスタルジーすら感じます。それと同時に、地元の方々がこののじりこぴあの運営に、かなり協力をしているのではないかと感じました。メロンドームでは、いまはこうしたご時世ですから休止しているものの、地元の女性たちが調理したお総菜のバイキングがあったり、地元の農産物や加工品が販売されています。地元の会社が作った堆肥にも、「Uターン・カエル」があしらわれていました。
曼珠沙華と一緒に書かれている「YOKATTAWA」は、先ほどのケロケロ共和国で紹介した画像の一番最後、国道268号線に掲げられた「今日も無事故でYOKATTAWA」の看板でも書いてあります。なにかローマ字で「YOKATTAWA」と書くことにこだわりがあるのかもしれません。
9月のこの日はお天気も良く、汗ばむ陽気だったこともあり、レストエリアにあるソフトクリームショップには行列ができていました。
遊園地エリアについては、来月号でご紹介します。
           
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