かえるの学校

「桜通り広場公園 @ 東京都府中市」(2023年2月号)

府中市にある謎のオブジェ

武蔵府中郵便局の北側に桜通りという道があり、そこに桜通り広場公園があります(地図)。
ここがなかなかインパクトがありまして、けっこう話題のスポットのようです。まあ、まずは画像をご覧ください。

裸の子どもたちが元気に走ってます。待って。子どもに見えるけど、よく見ると額に「つんっ」と角っぽいものがあります。鉄柱にしがみついて上を見上げている子の顔をよく見ると、白毫こそないものの福耳だし、なかなか仏っぽい雰囲気があります。見た瞬間、「あ、立川で仏陀さんがバカンス中だから……」と某コミックネタで納得しようとしてしまいました。

しかも既視感ハンパない。それもそのはず。このオブジェの作者は、奈良のゆるキャラ「せんとくん」の生みの親と同じ、薮内 佐斗司氏だからです。これらは「童子」と呼ばれ、彼らのいるところは「童々広場」と呼ばれています。  

極楽、カエル、童子

童子の走り回るその奥には、蓮池を模したオブジェがあります。まるで極楽のようです。その手前にはカエル。ん? カエル!? どういうコンセプトははわかりませんが、とにかくカエルのオブジェがあるのです。それもカエルがのしのし歩く様を順を追って模したオブジェになっています。走り回る童子、這い回るカエル。何かよくわからないけど、その圧倒的な存在感とパワーに気圧されて、思わず笑みがこぼれます。
            

デフォルメされたカエル

カエルの造型もリアルですが、前肢の数が一本多いです。顔や手足を見ても、さまざまなカエルのフォルムをミックスしたような雰囲気です。これは芸術表現上のデフォルメであり、生物学的にどうのというのは野暮ですわね。
  
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