日本最大の体感型カエル館KawaZoo(3) @静岡県賀茂郡河津町(2024年8月号)
■樹上大好き
「
KawaZoo」の第3回目、最終回です。
今回はたくさんいたカエルたちから、樹上を住処とするカエルを紹介します。葉っぱの色、木の枝の色に似せた体色で上手に隠れているから、展示水槽のどこにカエルがいるのか、探すのもたいへんで楽しかったです。
■面白い模様、美しい体色
カエルの中には、面白い模様や美しい体色を持つものがいます。
1枚目の写真、ジュウジメドクアマガエルは、鼻の頭の模様が蝶ネクタイみたいで、いつみてもかわいらしいなと思ってしまいます。
2枚目のマダガスカルキンイロガエルは、その名前が示すとおりの鮮やかな体色をしていますが、実は無毒だとか。この種類は、幼体の時には緑がかった褐色をしているそうです。
3枚目、モウドクフキヤガエルのほうが金色に近い体色をしています。最大6センチになるカエルですが、自然界で最強と言われる
バトラコトキシンを分泌します。
4枚目はセアカアデガエル。体色の塗り分けが美しいカエルです。写真では確認できませんが、背中には菱形の模様があるそうです。
5枚目はスナドケイアマガエル。この種の名前の由来は一目瞭然。背中に見事な砂時計模様があります。
6枚目はアルビノのトウキョウダルマガエルです。これは他のカエルたちとは違う展示室で飼育されていました。
■自然を模した展示場も
KawaZooでのカエルの展示方法は、水槽ばかりではありません。自然環境を模した大規模な展示方法も採用されています。アフリカのジャングルを模した展示場は薄暗く、湿気に満ちていて、いかにもカエルが好みそうな空間となっています。が、ここでカエルを見つけるのは至難の業。もし見かけることが出来たらラッキーとしか言いようがありません。
屋外には日本のカエルたちを、自然環境の中で観察できる一角があります。こちらは比較的カエルたちを見つけやすいです。
■オマケ
KawaZooのお向かいにある「中瀬隠居(
地図)」というそば処でお昼を頂いたのですが、そこの店内にもカエルがいたのでご紹介します。お土産に古布で作ったカエルがありました。くたっと感と模様が良い感じです。