かえるの学校

蛙石神社 @静岡県富士宮市羽衣区(2024年9月号)

空から降ってきた蛙石

静岡県富士宮市は、B級グルメでおなじみの富士宮やきそばで有名です。そのやきそばの地に、昔々、空から降ってきたという蛙石が祀られた蛙石神社があるのです。場所はJR身延線、西富士宮駅から東へ徒歩5分、富士宮市羽衣区の住宅地にあります(地図)。写真でもわかるように、民家のすぐ隣で、鳥居はあるけれどお社はなくて、ご神体の蛙石がでーんと鎮座している状態です。それでも昔はこの蛙石神社で、賑やかにお祭りが行われていたそうです。
「蛙石」の標識の上には、由来書きがありました。ご当地史料によると、「夏の夜空から、青い光を放って落ちてきた」とか。富士山の麓ですから、今では「富士山の噴石ではないか」という説が有力だそうです。
御利益としては由来書きにもあるように、かたわらを流れる水で目を洗うと目が良くなり、疣を洗うと疣が取れるということですが、今は蛙石のかたわらにはごく普通の、住宅地周りにある側溝しかありません。羽衣区のサイトによると、この近くにある井戸の水を、蛙石の前にある容器に入れて、それを目や疣につけると御利益があると書いてありました。
蛙石神社 蛙石の由緒書き

蛙石の周辺には

蛙石の周辺には、ご神体をお守りする役目を担ったかのように、様々なカエルが奉納されていました。焼き物や石のカエルのほかに、ナゾのおじさんもたたずんでいます。手前の小さなカエルなどは、無造作に置いてあるように見えて、けっこうリアルな雰囲気を醸し出しています。
信楽蛙 ご神体前のカエル 小さいカエル

恒例の「カエルに見えるか」検証

まずは1枚目、正面からです。平たい頭の両端で目が突き出て、大きな口が付いているように見えます。かなりカエルっぽいです。
2枚目は、真横から。これも口が突き出ていることと、背中のラインの角度が、座っているカエルとそっくりで、やはりちゃんとカエルに見えます。
そして3枚目は、背中側からの撮影です。頭の右側、しめ縄がかかっているすぐ真下辺りが目のように見えるし、背中と両足が付いているように見えて、けっこうリアルなカエルの雰囲気があります。
こちらの蛙石は、どの角度からもカエルに見えると言ってもいいでしょう。
蛙石正面 蛙石真横 蛙石後ろ

オマケ

蛙石神社をお参りした後は、ご近所にご当地グルメ「しぐれ焼き」の有名店があるので、ぜひご賞味ください。地元の方々が常連として訪れるお店で、駐車場には他府県ナンバーが多数止まっていました。ソバ入りでおいしかったです。もちろん富士宮やきそばもありました。
富士宮お好み焼き

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