鞍掛峠の蛙 @三重県いなべ市(2026年3月号)
■布袋様と蛙さん
先月ご紹介した「憩いの郷 無事カエル(地図)」から、同じいなべ市を国道306号に沿って北へ向かうと、途中の黄金大橋の所で岐阜県の関ヶ原方面へは国道365号、滋賀県の多賀方面へ向かうのが国道306号となります。この分かれ道で306号を進むと、峠への登り口にあたる辺りで旅の無事を祈る石の布袋様と蛙があります(地図)。
訪れた日は9月末なので、まだまだ夏草の勢いがものすごく、うっかり見落としそうになりました。布袋様のある側が国道306号沿い。蛙像がある手前の道は、地域の生活道路です。
布袋様は七福神のお一人で、常に大きな袋を背負って各地を旅して回った姿から、旅の安全や無事を願う対象として親しまれています。そして蛙はもちろん「無事カエル」。古来よりこの険しい鞍掛峠は、伊勢神宮や多賀大社への参詣道としてにぎわい、現代は「鞍掛トンネル」の前後にある連続する勾配のきつい急カーブが、ツーリングスポットとして人気があります。昔も今も、布袋様と蛙が、ともに旅人の安全を願う存在として人々の尊崇を集めています。

■旅の無事を祈る
布袋様の周りには、「清洲城信長 鬼ころし」の清酒ミニパックがずらりとお供えしてありました。そしてなぜか一つだけコーヒーも。布袋様の風貌とあいまって、すっかりできあがっているような雰囲気があり、ユーモラスでした。
Googleマップでは、この布袋像の右後ろに蛙像が見えています。蛙像の足下にも、清酒ミニパックが一つお供えされていました。この石の蛙、見る角度によりキリッとして見えたり、かわいらしく見えたりします。布袋様に負けず劣らずの、ぷっくりしたお腹が良い感じでした。
