クラス便り9月号

 今年の夏は暑かったですね。「かえるの学校」では夏休みの間に、恒例の「カエルな旅」をしてきました。今回は2カ所ご紹介する予定でしたけども、台風の影響で1カ所しかご紹介できなくなりました。またの機会に残るもう1カ所を訪ねたいと思っています。
下呂温泉はゲロゲロなのだ
 今回「かえるの学校」が訪れたのは、岐阜県にある下呂温泉です。江戸時代に林羅山が「日本三名泉」(他は草津と有馬)の一つに数えたので、林羅山とこの温泉を見つけたという白鷺が下呂温泉のメインシンボルなのです。白鷺はカエルにとっては天敵ではございますが、この下呂温泉には「カエル」をシンボルとしている旅館が存在しています。その名は「小川屋」さん。屋号の「小川」と下呂温泉の「ゲロ」からイメージして、カエルをシンボルマークとして使っておられるのです。
「小川屋」さんでは、至る所にカエルマークが添えられている他、お風呂に向かう途中にはカエルコレクションを展示してあるコーナーもありました。また売店では、小川屋さんオリジナルのカエルグッズも販売されています。
「小川屋」さんから車で五分ほど行ったところには、下呂合掌村という施設があります。ここは飛騨の合掌作りの民家をメインに、家族で遊べる森などがあり、ちょっとした観光スポットとなっています。そしてなんとここには「カエル神社」が存在しているのです!

お賽銭を入れると、おカエル様のご託宣が聞けます

水をかけるとゲロゲロ歌い出すよ
「カエル神社」のご神体はカエル(蟇)の精だそうです。その縁起によりますと

「加恵瑠神社縁起(抜粋)」
 そもそも蛙は下等脊椎動物と高等脊椎動物との中間移行型を示すとともに、水中・陸上何れにもよく順応する優れた特性をもち学術的にも極めて貴重な動物である。
 即ち、釈尊が天上天下を指して、宇宙空間における自己の尊厳を示された如くに似て、動物界の高等下等の間にあって、驕ることなく遜ることなく平かなる生き様を会得し人にその範を示す。加恵瑠神社の信仰は、その精に肖って優れた特性を授かり、諸願成就の功徳を願わんとするものである。

とあります。

特に以下の三つに関する功徳が大きいそうです。
★「返る(還る)」
 若返り、知恵返り(学力・記憶力の向上)、無事かえる(交通安全・失せ物・落とし物)
★「運動能力」
 水泳・陸上競技(フィールド競技)
★「蓄財」
 蛙は体に比べて口が大きいのと、長い舌で巧みに捕食することができることから、蓄財にも功徳あり。

お札を奉納しよう。何を願う?

後ろの標識がグッドでした
このカエル神社に付随して、世界のカエルコレクション展示や、絵馬納付所、カエルの世界をモチーフにした展示もありました。
カエル神社の建物周辺にも、たくさんのカエル達がいました。カエル好きなら、ぜひ一度お参りすることをおすすめいたします。

 
今回のお土産は?
今回のお土産の中でもお気に入りは、上段右側にある竹の皮で作ったカエルさん。それと真ん中に立てかけてあるのは、小川屋さんオリジナルのカエルステッカーです。

今回行き損ねたのは、茶臼高原にある「両生類研究所」です。次の機会にご紹介できたらと思ってます。ではまた次号!