かえるの学校

古代メキシコのカエル形装身具 @ 特別展 古代メキシコ(2024年5月号)

古代メキシコ

古代メキシコ昨年から全国を巡ってきた「古代メキシコ」展は、大阪市の国立国際美術館がついに最終会場となりました。そして会期も5月6日までと、これを更新した日付(2024年5月1日)からあと数日を残すのみです。古代メキシコ文明に興味のある方はぜひ、会期内に会場へ足をお運びください。
展示の目玉は、宣伝にも使われている「死のディスク石彫」「赤の女王(レイナ・ロハ)のマスク」「鷲(わし)の戦士像」、そのほかにもこのジャンルが好きな方なら、一度は目にしたことがある遺物がたくさん展示されており、見応え有りです。
赤の女王 鷲の戦士像

祈り、畏れ、捧げた。

メキシコには、マヤ・アステカ・テオティワカン文明の遺跡が点在しています。中には世界遺産に登録されている遺跡もあります。そうした遺跡から出土した品々は、「祈り」や「畏れ」のテイストが漂い、それ自体が神々を模したり、神々に捧げられた物が多数あります。それ故に、技巧も精巧です。
2枚目の画像にある大小の儀礼用ナイフは、目と口がついて擬人化されており、なかなかユーモラス。ミュージアムグッズもあり、(一部のマニアに)人気でした。
装飾ドクロ  儀礼用ナイフ 屋根の装飾 鳥形容器

チチェン・イツァのカエル形装身具

カエル型装身具 カエル形装身具2 カエル形装身具説明
展示の中には、チチェン・イツァ遺跡から出土した、カエル形の装身具が展示されていました。金ぴかですが、金銅合金です。写真は2枚とも「112番カエル形装身具」で、角度を変えて撮ったものです。
出土品は土器や石器が多数を占める中、説明にもあるように、西暦800年以降に金属製品が現れたそうです。カエル型の装身具はパナマやコスタリカで多数作られ、それらが輸入されたようです。コスタリカのカエル形装身具については、クラス便り2005年8月号の「愛・地球博のカエル」で紹介をしており、そちらにはカエル形装身具のバリエーションを掲載しています。こちらもどうぞご覧ください。

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